HPフィラメント®
(PPSタイプ)
DIC㈱FZ2100
コスト性と耐薬品性に優れたMEX方式3Dプリンター用PPSフィラメント
コスト性、耐薬品性、難燃性に優れたPPS(ポリフェニレンスルファイド)樹脂で
製作されたMEX(材料押出積層方式)方式3Dプリンター用フィラメントです。
PPS樹脂は、非常に優れた特性を有するスーパーエンジニアリングプラスチックです。
HPフィラメント®(PPSタイプ)は耐熱性、耐薬品性、難燃性、コスト性に優れたPPS樹脂を
MEX方式3Dプリンター用に製作したフィラメントです。
200℃での連続使用にも問題ない耐熱性を有し、広い温度領域において高い剛性と強度を保持します。
耐薬品性においては、更に高スペックなPEEK樹脂やPEI樹脂よりも優れた特性を持ち、200℃以下でPPSを溶かす溶剤は強酸以外はほぼ無いに等しい特性を示します(ご使用環境にもよります)。
また、他スーパーエンプラに比べコスト性に優れ、200℃以下でのご使用においてはPPSの方が低コストでご使用する事が可能です。
重量は100gと500gをご用意しており、色調も黒とナチュラルを取り揃えております。
また、弊社では耐熱性に優れた特殊なボビンを使用しているため、フィラメントをボビンに巻いたまま高温で乾燥する事が可能です。
MEX方式3DプリンターでのPPS造形には是非当社フィラメントをご利用下さい。
造形時の設定(推奨)
・エクストルーダー(ノズル)温度 : 320~340℃
・プレート温度 : 110~130℃
・造形速度 : 45~60mm/s
※本製品はMEX方式3Dプリンターにて上記条件設定を推奨いたします。
造形機の種類により、冷却や速度の条件は、適宜ご調整ください。
但しその場合においても造形の保証は出来ません。
※造形中にドライボックスに入れる必要はありませんが、フィラメントに吸湿性を考慮しますと、造形前に乾燥してください。
・乾燥温度 : 150℃~3時間もしくは120℃~5時間
・フィラメント径 : 1.75φ ±0.16
※フィラメントに材料製作の特性上微細な固形物が入っておりますのでご了承をお願い致します。
※細かい形状は造形が困難です。また、大きいモデルでは反りが発生する可能性があります。
※ノズル詰まりが発生する場合は、0.6mmのノズルを使用する事を推奨致します。
※PPS本来の物性を求める場合、アニール処理が必要となります。
(2024年12月 改訂)
特徴
経済性
PEEK等のスーパーエンプラに比べ
コストに優れます。
難燃性
難燃性を添加せずに自己消火性を
有しています。
耐熱性
200℃では連続使用に耐えます。
※環境にもよります。
耐薬品性
フッ素樹脂に次ぐ耐薬品性を有しています。
用途
自動車関連、エレクトロニクス関連、分析機器関連、理化学機器関連、半導体関連、医療機器関連製品の要素開発等
(インプラントのような医療用途には使用しないでください)