3Dプリンターの「MEX方式・FDM方式」、「光造形方式」の違いは?仕組み・メリットも解説
2021年08月24日
3Dプリンターには様々な種類があり、特徴やメリットなどが異なります。3Dプリンターの導入をお考えの方は、まずはMEX・FDM方式について知ることから始めましょう。こちらでは、「MEX・FDM方式」と「光造形方式」の違いを明らかにしていますので、MEX・FDM方式の優れた点を知ることができます。
また、MEX・FDM方式の仕組みやメリットがわかるため、3Dプリンター導入や製品の製作にMEX・FDM方式が向いているかどうか検討することができるでしょう。3Dプリンターは種類が多く複雑なので、導入の際にはプロのアドバイスが必要です。
ホッティーポリマー株式会社では3Dプリンターに特化した技術社員がおり、お客様のお悩みやご要望にお応えいたします。
「MEX方式・FDM方式」と「光造形方式」の違い
3Dプリンターには様々な種類がありますが、一般的な方式は「MEX方式・FDM方式」と「光造形方式」の2つです。こちらでは、それぞれの違いについて表を元に比較します。
MEX方式・FDM方式 | 光造形方式 | |
---|---|---|
造形方法 | 材料を加熱して柔らかくし、積層し自然に固まる「材料押出堆積法」、「熱溶解積層法」 | 液体樹脂に紫外線レーザービームを照射し固める「光造形法」 |
材料 | 熱可塑性樹脂 | 光硬化性樹脂 |
材料の形状 | フィラメント(糸状) | 液体 |
寸法精度 | ”反り”などの可能性がある | 高い寸法精度 |
必要付帯設備 | なし | 空調設備、洗浄装置 |
コスト | 安い | 高い |
「MEX方式・FDM方式」と「光造形方式」は造形方法が異なります。MEX・FDM方式は素材を熱で柔らかくし、それを積み上げて造形します。一方、光造形方式は、素材を光で照射して固形化させ、それを積み上げて造形します。
また、使用する素材においては、FDM方式はフィラメントという個体のため、様々な樹脂を混ぜて作成することができて色や材質のバリエーションが豊富です。また材料コストが安いというメリットがあります。光造形方式は液体のため、色や材質のバリエーションに制限がありますが、寸法精度が高いという特徴があります。
ホッティーポリマー株式会社の3Dプリンターサービスは、5つの方式を採用しております。ご希望の製品を作るためには、用途や精度に合った3Dプリンターを選ぶことが大切です。3Dプリンターの購入や3D造形サービスの依頼をご検討の際は、ぜひホッティーポリマー株式会社にご相談ください。
「MEX方式・FDM方式」、「光造形方式」の造形物の違い
では次に、「MEX・FDM方式」と「光造形方式」では造形物にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
MEX方式・FDM方式 | 光造形方式 | |
---|---|---|
サイズ | 大きいものや重いものも製作できる | 大きいものは製作できない |
形状 | 比較的自由な形状の造形物を製作できる | 形状の自由度が低い |
強度 | 強度の強い造形物を製作できる | FDM方式に比べて強度が劣る |
材料種類 | 様々な材料から選べる。新しい材料開発も比較的しやすい | 材料の種類が限られる。 |
サイズについては、「光造形方式」によるレーザー照射は造形物が重くなると脱落することがあるため、あまり大きいものは製作できません。また、形状に関しては、「MEX・FDM方式」の場合は水溶性のフィラメントや軟性・弾性の高い素材を混ぜて使用することができるため、自由度が高くなります。
カラーについても「MEX・FDM方式」の場合は、他のフィラメントと混合できるためバリエーションが豊富です。強度については、「光造形方式」の場合は油性のレジンを使用することが多いため、強度の付加が難しくMEX・FDM方式に比べて劣ります。
「MEX方式・FDM方式」の造形の仕組み
「MEX・FDM方式」は3Dプリンターにおいて主流の方式で、アメリカの会社によって開発されました。熱で溶かした樹脂をノズルから押し出し、一筆書きで1層ずつ重ねて造形する仕組みになっています。
もう少し詳しく説明すると、MEX・FDM方式にはモデリング材料とサポート材料の2つの材料を使用します。3Dプリンターのマテリアルベイから、マテリアル・フィラメントがX座標とY座標上を移動するプリントヘッドに供給され、材料を付着させることで各層を造形します。それが完成するとベースがZ軸に向かって下方に移動して次の層が造形され、これを繰り返すことで製品が完成します。
「MEX方式・FDM方式」のメリット
「MEX・FDM方式」には3つのメリットがあります。
1.強度・耐熱性がある
MEX・FDM方式で使用される熱可塑性樹脂は射出成形で用いられ、代表的なものにABS樹脂があります。本物の熱可塑性樹脂を使用できるため強度、耐熱性に優れ、製造業において特に重宝されています。
2.多様な素材が使える
MEX・FDM方式では様々な素材を使用できるため柔軟性があり、幅広いニーズに対応することができます。
3.きめ細やかさが増している
MEX・FDM方式の課題としてきめの粗さがありました。しかし、現在では材料も器具も改良されているため、この問題はほぼ解消されています。
「MEX方式・FDM方式」の3Dプリンターに関するご相談・ご依頼はホッティーポリマー株式会社へ!
「MEX・FDM方式」と「光造形方式」の違いを比較し、MEX・FDM方式の仕組みやメリットが明らかになりました。3Dプリンターの導入や製品の製作に関する相談は、プロに相談してから決めるのが賢明です。
ホッティーポリマー株式会社では、3Dプリンターの販売から製品の開発・製造までをお任せいただけます。弊社には3Dプリンターの技術部員がおり、材料の製作もできるためお客様のお悩みやご要望に対応できます。3Dプリンターに関するご依頼は、ぜひホッティーポリマー株式会社にお任せください。
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