3Dプリンターのゴムフィラメントが持つメリット・エラストマーの特性とは
2021年08月24日
3Dプリンターのゴムライクフィラメントには、他の素材にはない優れた特性があります。こちらでは、3Dプリンター用ゴムライクフィラメントとはどのようなものなのか、メリットや特性について解説します。
ゴムライクフィラメントの良さを知り、素材として取り入れるべきかどうかの判断に役立てましょう。ホッティーポリマー株式会社が自社開発した素材である、HPフィラメントについてもご紹介します。
3Dプリンター用素材「ゴムライクフィラメント」とは?
ゴムフィラメントとは、最近ニーズが高まっている3Dプリンターの素材の一つです。
ゴムフィラメント素材の特徴として、柔軟性、引張強度、耐摩耗性などに優れていることが挙げられます。そのため、柔らかい製品の試作品や機能を確認する機能性プロトタイピングに使用することができ、実際にホースやカバー、キャップなどの工業製品のプロトタイプに使用されています。
また、身近なところでは、シューズの靴底やサンダルなどの製品としても利用されており、快適な生活に欠かすことのできない存在となっています。
ただし、ゴムライクフィラメントを正確にプリントするためには高度な技術が必要です。高度な機器が必要なことはもちろんですが、腕のよいプロの業者のサポートが必要不可欠です。
3Dプリンター用素材「ゴムライクフィラメント」のメリット
3Dプリンターの素材の一つであるゴムライクフィラメントのメリットとして、以下の3つが挙げられます。
1.柔軟性に優れている
ゴムライクフィラメントには他の素材にはない柔軟性があります。素材の原料には熱可塑性エラストマーが使われており、柔軟性に幅を持たせることができるため、柔軟の度合いが素材によって異なります。
2.衝撃に強い
柔軟性があるため衝撃に強いという点も、ゴムライクフィラメントの大きなメリットです。そのため、カバーやケースなどの機能性を高めるための素材として適しています。
3.振動を吸収できる
柔軟性・耐衝撃性に優れたゴムライクフィラメントは、同時に振動を吸収する機能も兼ね備えています。
3Dプリンター用ゴムライク(エラストマー)フィラメント素材の特性とは?
3Dプリンター用ゴムライク(エラストマー)フィラメントには3つの特性に強いという魅力があります。
- ・耐摩耗性
- ・耐衝撃性
- ・耐薬品性
耐薬品性については、酸やアルカリなどの薬品の影響を受けにくく変化が少ないという特性があります。
そのため、柔らかい製品の試作品や機能を確認する機能性プロトタイピングに使用されています。
3Dプリンター用素材 HPフィラメント スーパーフレキシブルタイプとは?
3Dプリンター用素材として最近注目されているのが、「HPフィラメント スーパーフレキシブルタイプ」です。こちらは、ポリ乳酸と軟質樹脂エラストマーの独自配合により作成された軟質樹脂フィラメントです。巷ではゴムライクフィラメントと呼ばれるフィラメントです。
軟質でありながら、フィラメント化の時点では硬質フィラメントに近く剛性が高く芯があり、長さ方向には伸びないため、MEX方式の3Dプリンターのフィラメントとして最適です。現在市場にある多くのMEX機構を用いた一般的な3Dプリンターで可能です。(様々なダイレクトギア方式の3Dプリンターに対応しています。)
特性としては、柔軟性の高い造形物の作成が可能、安定した精度の高い造形が可能、多彩な色調(全11色)が挙げられます。そのため、試作用部品、インテリア商品、ウェアラブル製品、雑貨、アウトドア用品、スポーツ用品など幅広く活用されることが見込まれています。
詳しくは下記のリンクよりご確認いただけます。HPフィラメント スーパーフレキシブルタイプに興味がある方は、ホッティーポリマー株式会社へお気軽にお問い合わせください。
3Dプリンター用素材「ゴムライクフィラメント」を導入の際はメリットや特性を知っておこう
3Dプリンター用のゴムライクフィラメント(軟質樹脂)には、柔軟、衝撃に強い、振動吸収といったメリットや特性があります。実際に導入を検討している場合は、ゴムライクフィラメントなどの素材に詳しい会社、高い技術を有するホッティーポリマー株式会社へぜひご相談ください。ホッティーポリマー株式会社では、希望の造形に適した3Dプリンターのほか、3Dプリンター用のゴムライクフィラメントを提供しております。
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会社名称 | ホッティーポリマー株式会社 (旧 堀田ゴム工業株式会社) |
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